◆ふれあい看護とナイチンゲール
三条高校では毎年25~30人くらいの看護師希望者がいます。今年もふれあい看護体験が行われ、帯広厚生病院では24名、老人保健施設あかしやでは2名がお世話になりました。看護の日の制定は、イギリス出身のフローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)に由来します。クリミア戦争で負傷兵に献身的な看護を行い、病状を統計的に示し、多角形グラフを作成しました。また、ランタンを持って毎日夜回りをしたことから「ランプの貴婦人」とも呼ばれました。さらに看護に関する専門教育を施した看護師養成の必要性を説き、ナイチンゲール看護学校が創設されました。その後もイギリス各地に看護学校が作られ、現在に近い看護師養成体制が整うこととなりました。彼女はボランティアによる救護団体の常時組織設立に反対し、「構成員の自己犠牲にのみに頼る援助活動は長続きしない」という考えを持っていました。その考えを表す言葉が「犠牲なき献身こそ真の奉仕」というものです。持続的・永続的に看護医療体制を整えるためには、ボランティアだけではいけないと強く感じていたのかもしれません。
さて、話題はふれあい看護体験に移ります。保健施設「あかしや」では、視野狭窄眼鏡や重りを付けて、不便さを実際に体験し、高齢者の立場になって物事を考える経験をしました。厚生病院では、手浴・足湯・血圧測定などを看護師の指導の下、体験させて頂きました。看護体験の後に全員感想文を書いてもらいましたが、貴重な体験を通じて、ますます看護師になりたいという夢を強くしたようです。今回、多忙な業務に関わらず受け入れてくださった医療機関・医療従事者の方々にこの場を借りて厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
~ランプの光を灯しながら看護するナイチンゲール~
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