déjà vu(既視感)
先週、1年次がインフルエンザにより学年閉鎖となり、週末の練習はできませんでした。3年生の抜けた完全新チームの動きだしは、明日の火曜日からとなります。12月10日には大会がありますので、ちょっと焦ります。まあでも、チームとしてやるべきことは共有されていますので、大丈夫だとは思いますが。
で、表題の「déjà vu(デジャ ビュ)」、日本語では「既視感」と訳されます。初めて行った場所なのに以前にも来たことがある、と感じたり、初めて見る現象なのに以前にも見たことがある、と感じることです。経験はおありでしょうか?
春高の全道大会に行って、私は「déjà vu」を感じていました。
10年前、現コーチの石澤くんら有力な1年生が入部してきたときのことです。高体連で1年生をコートに立たせましたが、まだ戦術が徹底できておらず3位に沈みました。これも今年と同じ。でそこからチーム作りを本格化させ、春高の全道に出場しました。初戦は地方の公立校に圧勝しました。これも今年と同じ。で2回戦、尚志学園(現科学大高校)と対戦しました。初戦はサブアリーナだったのですが、2回戦から大きなコートになりました。すると、相手のサーブに全然対応できず、いきなり12連続失点。完敗でした。試合展開といい相手チームといい、全く今年と同じ。
さて、ここまでは10年前と全く同じなのですが、ここからはどうなっていくのでしょう。10年前は白樺学園が圧倒的に強く、枠が「1」であった高体連と新人大会に出場することは全くできない状況でした。ですから次に全道に出たのは、翌年の春高。3年生のいない完全新チームでの出場でした。ベスト8に進出し、準々決勝でシード校のとわの森三愛と互角の試合を演じました。そして新人大会。初めて白樺学園に勝って全道大会に出場しました。で、準々決勝で尚志学園に勝ち、さらに準決勝も勝って決勝進出。決勝はとわの森三愛に惜敗しましたが、全道の頂点が目の前にありました。9年前の新人大会です。
当時の新聞記事です。「公立校が大健闘」と書かれていますね。
さて、今のチームがどこまで行けるのか。すべては選手たちの人間としての成長にかかっているような気がします。それは10年前も同じでした。さまざまな経験を通して子どもが大人になっていくのに合わせてチームも強くなっていきました。ここも私にdéjà vuを感じさせてほしいところです。
年末は道協会主催の選抜強化合宿に選抜されました。全道のシードチームがすべて参加します。こういった恵まれた環境を「当たり前」と思わないで、感謝の気持ちを持って自らの成長につなげてほしいと思います。ワンラリーをすべて大切にして、集中して取り組んでほしいと思います。
これからも、私にdéjà vuを感じさせてください。