進路指導部からのお知らせ
◆小樽商科大学 大湊氏講演会「問いの立て方」
5月10日(金)「総合的な探究の時間」に小樽商科大学より大湊 亮輔氏をお招きし、「問いの立て方」をテーマとしたワークショップが本校2年次を対象に実施されました。大湊氏は、同大のグローカル戦略推進センター産学官連携推進部門学術研究員としてご活躍されています。講演の冒頭では、バイアス(固定観念・偏見)に関する話や物事の見方は角度で変わることを紹介され、実際に「問い」の立て方について生徒はグループで話し合いをしました。「なぜ」「そもそも」というキーワードを使いながら、どのように課題設定を行えばよいのか、その思考過程についても説明がありました。メモを取りながら真剣に話を聞く生徒の姿が印象的でした。大湊氏から許可を頂いていますので、講演の様子を写真と共にご紹介致します。このように「社会的な接点」を多く持つことで、生徒自身が視野を広げ、物事の考え方を身に付け、知識や教養を基盤として、思考力・判断力・表現力を高めてくれることを期待しています。
◆3年次最初の共通テスト模試始まる
ゴールデンウイーク最終日の5月6日(月)に今年度最初の3年次共通テスト模試を行いました。92名が受験をし、朝の8:45から5教科8科目に取り組みました。新課程初年度ということで、国語が80分から90分に、数学②が60分から70分に変更になりました。3年生はみな真剣な顔つきで一つ一つの科目に取り組んでいました。今後の日程についてお知らせします。
【共通テスト模試】6月1日(土)8月17日(土)9月7日(土)10月19日(土)11月2日(土)11月23日(土)
【記述模試】6月23日(日)8月24日(土)10月5日(土)10月12日(土)
【ハイレベル・難関大模試】9月28日(土)10月26日(土)11月4日(月)
この他にも看護模試や小論文模試、公務員模試などを充実させています。ほぼ全ての模試において校内での受験が可能です。1年間の計画をしっかりと立てて、学習のバロメーターとし、各自の進路実現が果たせるように努力を積み重ねてください。
◆今春卒業生 国公立大100名・私立大延べ215名合格
R5年度 現役生国公立大100名 私立大215名合格!
帯広三条高校のホームページリニューアルと共に今春卒業生の進路実績(6クラス)をアップしました。現役で国公立大には100名が合格し、私立大学には延べ人数で215名(道内131名 道外84名)が合格しました。短期大学には10名、高等看護専門学校には17名、専門学校15名、公務員9名、民間就職1名、留学1名という結果でした。特筆すべきは、前期日程での合格率が79.5%に達したことです。1年次より主要教科で基礎力を積み上げ、夏期講習や冬期講習の参加率も高く、課題だけではなく、自主的な学習にもよく取り組んでいました。Cプロでの活動においても自分の将来やキャリアについてよく考える姿がありました。面接や小論文指導では、何度も職員室に足を運ぶ生徒が多くいました。生徒と年次団の気持ちがうまく噛み合い、良好な関係が互いの信頼へとつながり、受験間際の最後まで学校に来て添削を受けたり、友人同士で教え合う生徒の姿が印象的でした。4月からはそれぞれが新天地へと向かい、新しい生活が始まっています。受験を通じて感じた保護者への感謝や友人の存在、周囲の支えを胸に今後の社会において活躍してくれることを期待しています。(令和5年3年次団一同)
【国公立大学合格数】北海道大2 小樽商科大10 北海道教育大19 室蘭工業大7 北見工業大4 帯広畜産大2 旭川医科大1 弘前大13 茨城大1 信州大2 静岡大1 広島大1 高知大2 防衛大学校1(合計66)
【公立大学合格数】釧路公立大4 公立はこだて未来大6 公立千歳科学技術大4 札幌医科大1 札幌市立4 名寄市立大5 旭川市立大1 富山県立大1 都留文科大2 岐阜薬科大1 神戸市立外国語大1 兵庫県立大1 島根県立大1 県立広島大1 北九州市立大1(合計34)
私立大学・専門学校・公務員・民間就職につきましては、別紙にまとめてあります。ダウンロードしてご覧ください。
~三条高校前の桜が満開です。卒業生の前途が幸せな色で包まれますように・・~
◆2年次進路ガイダンス
4月19日(金)に2年次にて進路ガイダンスを行いました。新課程入試の変更点、入試科目、社会と理科の受験パターンについて話をしました。また、大学の検索方法をQRコードを使いながら、ワークショップ形式で行いました。ガイダンスが始まるとすぐに生徒たちはメモを取り始め、真剣に話を聞いていました。「手書き学習とデジタル学習」については、プリンストン大学のパム・A・ミューラー氏が比較研究をしています。概念の理解や記憶の定着について「手書き学習」のグループに有意な差が出たと報告しています。これは、文字を手で書くことで、感覚入力が刺激され記憶に残りやすいからです。人が話すスピードは1分間におよそ100語くらいになりますが、書くスピードは1分に10~15語程度です。つまり、脳内で話者の内容を「要約」しないといけません。この認知作業が記憶と理解度を高めるとされています。また、メモを取るには「人の話を真剣に聞く」ことが必要です。したがって、ガイダンスや授業において、手書きでメモやノートを取ることは有効であると考えられます。2年次では、これらのメモを基に7時間目には、教室でさらにポートフォリオにまとめました。メモをさらに再構築して整理するので、より理解が深まります。学習には、認知心理学や学習理論の理解が欠かせないのです。2年次が、今後の高校生活で文武両道を果たしながら躍進してくれることを願っています。
◆1年次宿泊研修進路ガイダンス
4月17日(水)糠平にて1年次宿泊研修の進路ガイダンスが行われました。学習の質と量の関係や習慣形成について、新入生と共に参加型のガイダンスを行いました。今回は、James Clear の「Atomi Habits」から結果ベースの習慣形成とアイデンティティベースの習慣形成の話をしました。James Clear によれば、行動変化には3つの層があり、①結果の層 ②プロセスの層 ③アイデンティティの層があると説明されています。また、最少習慣が持つ力についても書籍の中で理論的に展開されています。新入生は、真剣なまなざしで約50分間の話を聞いてくれました。
さらに、帯広三条高校での進路活動における1年間の流れや、今春卒業した生徒の進路実績についても紹介しました。1年生というのはまるで白いキャンバスのようです。これから3年間で様々な色とともに彩りあふれる素敵な高校生活を送ってくれることを祈念しています。