2024年2月の記事一覧
黙々と・・・
三条バレー部の第4クール、黙々と進んでおります。三条バレー部、攻撃力はそれなりにあります。課題は守備力。延々と単調なレシーブ練習に取り組んでいます。選手も課題を自覚し、集中して取り組んでいます。まあ、張り切りすぎて、2マンレシーブをやったら次々に選手たちが足が攣るのを見て、私は苦笑するしかありませんでしたが。
そのような状況ですので、実戦練習は全くやっていません。しかし昨日の練習にOBがやってきたので久々にゲームをやりましたが、明らかにボールが落ちなくなってきています。さらにしっかり土台を作って勝負の春を迎えたいと思います。
そんなんで、今日はここに書くネタがありませんので、小田桐4兄弟を紹介したいと思います。
小田桐家には男ばかり4人の兄弟がいます。名前は、長男が「ケイト」、次男が「レイン」、三男が「セイラ」、四男が「エイル」といいます。全員が見事なキラキラネームです。
現在大学4年生のケイトが入部してきたことが、私と小田桐家のお付き合いの始まりです。この代はそれなりに実力者が揃っており、中二からバレーを始めたケイトがコートに立つ機会は限られていました。高二の高体連ではベンチにさえ入れず、クイックモッパーをやっていました。しかしそこから大化けを始め、パンチ力のあるMBに育ってきました。高二の新人大会では札幌藻岩、高三の高体連では東海札幌を追い詰めたチームの一員として活躍しました。高体連後に引退して猛勉強を始め、現役で帯広畜産大学に進学し、親孝行していました。
次男のレインは、中学校時代から好セッターとして活躍していました。三条に来てほしいな、と思っていましたが、彼は北海道科学大高校に進学しました。全道トップレベルのチームで3年間を過ごしたわけです。高校卒業後、帯広に帰ってきて専門学校に通っていますが、休みのたびに三条に来て練習を手伝ってくれたり、選手にアドバイスをしてくれたりしています。
三男のセイラは、三条の1年生。セッター対角に入ってもらっています。まだまだ修行の真っ最中です。ただ、セイラがもっと攻守に高い次元でバランスが取れたら、三条はもっと強くなります。そのことは本人も自覚していますので、今後の成長が楽しみです。
四男のエイルは、中学2年生。まだ見たことはありませんが、今週末に中学校の帯広選抜の一員として三条に来ます。どんな選手なのか、見るのが楽しみです。
今回、小田桐4兄弟を取り上げたのは、この春からレインが専門学校を卒業して秋田県で就職することになったからです。もう三条に来られるのも数回となりました。
中央の赤いパンツがレイン、その左横がセイラです。
インスタライブなどもありますので、今後は秋田県から応援していてください。喜んでもらえるよう頑張ります。どうもお世話になりました。
春に向けて
三条バレー部は、今年度の第4クールに突入しました。新人大会が終わり、勝負の春に向けてのこの時期を第4クールと位置づけ、基礎技術や基礎体力の向上を図ります。ネットを使っての実戦的な練習は封印し、延々と基礎練習を繰り返します。
そういえば、1年生にとっては初めての第4クールなんですね・・・。
新人全道で、札幌藻岩にいろいろ考えさせられる敗戦をしました。ですから、第4クールを始めるに当たって、チーム全体で目標を共有するところから始めました。そして、その目標を達成するためには、自分たちに何が欠けているのかを自覚し、その解消に向けて一人一人が自分と向き合う必要があることを確認しました。黙々と続く基礎練習にも、しっかりと集中して取り組んでいます。
今、チームには自信と不安の両方がある状態です。この時期にしっかりと自分と向き合い、少しでも不安を解消して春を迎えたいと思っています。そして、自分たちが挑戦者であることを自覚して、挑戦者としてふさわしいチームの雰囲気を作っていきたいと思っています。
2年生は高校からバレーを始めた選手ばかりだし、1年生はまだまだ大舞台での経験不足。このチームには伸び代しか感じません。私の感覚としても、まだチーム作りの半分くらい。まだまだ伸ばしていけます。
春から2年生は3年生に、1年生は2年生になります。新3年生は集大成となる高体連に向けまだまだ成長できると思うし、新2年生はこの1年の経験を土台に大舞台で力を発揮できるメンタル強化が期待できます。もう「しょせん1年生」とは言われないでください「三条の2年生、すごいね」と言われてください。
臥薪嘗胆の時期です。春に大きく成長した姿を見せられたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
大会報告 全道新人大会
第19回北海道高等学校バレーボール新人大会が2月2日~4日、苫小牧市で行われました。三条は初戦で、最終的にこの大会で3位になった札幌藻岩高校に敗れました。
三条0(23-25 14-25)2札幌藻岩
会場となった北洋大学にて。
バレーボールの神様の声が、はっきりと聞こえました。「お前たちには、まだ早いよ」と。
伏線がありました。年末の全道選抜強化合宿。三条は藻岩に全勝しています。他にも強豪といわれるチームに大きく勝ち越しました。これにより、選手たちは自分たちのバレーに大きな自信を持ちました。しかし、同じ合宿で、明らかに格下のチームに負けてしまうこともありました。これにより、自分たちのメンタルに大きな不安を持ちました。自信と不安。この両方を抱えている状態で、全道大会の初戦が藻岩に決まりました。自信と不安に加え、全道大会初戦の緊張感、藻岩の意地やプライド。これらすべてと戦わなくてはなりません。
第1セットがすべてでした。緊張感のある中で一進一退の試合となりました。その中で、バレーボールの神様は三条に何度もチャンスを与えてくれました。「ここで一気に突き放せよ」と。しかし突き放さなければならない場面で、ミス。最後は23-22の場面で藻岩がタイムアウト。その直後のサーブでミス。これでバレーボールの神様にはそっぽを向かれてしまいました。第1セットの落胆を引きずったまま始まった第2セット。レセプションが崩れ、何もできないまま終わってしまいました。この中で、バレーボールの神様の声が私には聞こえていたわけです。
緊張感のある中で自分たちの力を発揮できない弱さ。突き放さなければならない場面で一気に突き放せない弱さ。気持ちの切り替えができないまま第2セットに入った弱さ。バレーボールの神様の与えてくれた試練を乗り越えられない弱さ・・・。
まあ、仕方ありません。自分たちの弱さと向き合わなくてはいけませんね。
これで令和5年度の公式戦がすべて終わりました。高体連以降で負けたのは、科学大高と札幌藻岩の2敗のみ。どちらも全道のシード校。近いようで遠い全道4強。
ここから4月に新入生を迎えるまでが、三条バレー部の第4クールとなります。基礎的な技術と体力を向上させる時間となります。それに加え、各自が自立して自分の弱さと向き合う時間にしなくてはなりません。今回の負けの理由を心に刻んで、成長しなくてはいけません。「最も重要な大会」である高体連で、全道4強に再チャレンジできるようにチームを進めていきます。
たくさんの応援、ありがとうございました。今後の三条バレー部の成長を見守っていてください。