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2023年11月の記事一覧

déjà vu(既視感)

先週、1年次がインフルエンザにより学年閉鎖となり、週末の練習はできませんでした。3年生の抜けた完全新チームの動きだしは、明日の火曜日からとなります。12月10日には大会がありますので、ちょっと焦ります。まあでも、チームとしてやるべきことは共有されていますので、大丈夫だとは思いますが。

で、表題の「déjà vu(デジャ ビュ)」、日本語では「既視感」と訳されます。初めて行った場所なのに以前にも来たことがある、と感じたり、初めて見る現象なのに以前にも見たことがある、と感じることです。経験はおありでしょうか?

春高の全道大会に行って、私は「déjà vu」を感じていました。
10年前、現コーチの石澤くんら有力な1年生が入部してきたときのことです。高体連で1年生をコートに立たせましたが、まだ戦術が徹底できておらず3位に沈みました。これも今年と同じ。でそこからチーム作りを本格化させ、春高の全道に出場しました。初戦は地方の公立校に圧勝しました。これも今年と同じ。で2回戦、尚志学園(現科学大高校)と対戦しました。初戦はサブアリーナだったのですが、2回戦から大きなコートになりました。すると、相手のサーブに全然対応できず、いきなり12連続失点。完敗でした。試合展開といい相手チームといい、全く今年と同じ。

さて、ここまでは10年前と全く同じなのですが、ここからはどうなっていくのでしょう。10年前は白樺学園が圧倒的に強く、枠が「1」であった高体連と新人大会に出場することは全くできない状況でした。ですから次に全道に出たのは、翌年の春高。3年生のいない完全新チームでの出場でした。ベスト8に進出し、準々決勝でシード校のとわの森三愛と互角の試合を演じました。そして新人大会。初めて白樺学園に勝って全道大会に出場しました。で、準々決勝で尚志学園に勝ち、さらに準決勝も勝って決勝進出。決勝はとわの森三愛に惜敗しましたが、全道の頂点が目の前にありました。9年前の新人大会です。


当時の新聞記事です。「公立校が大健闘」と書かれていますね。

さて、今のチームがどこまで行けるのか。すべては選手たちの人間としての成長にかかっているような気がします。それは10年前も同じでした。さまざまな経験を通して子どもが大人になっていくのに合わせてチームも強くなっていきました。ここも私にdéjà vuを感じさせてほしいところです。

年末は道協会主催の選抜強化合宿に選抜されました。全道のシードチームがすべて参加します。こういった恵まれた環境を「当たり前」と思わないで、感謝の気持ちを持って自らの成長につなげてほしいと思います。ワンラリーをすべて大切にして、集中して取り組んでほしいと思います。

これからも、私にdéjà vuを感じさせてください。

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大会報告 選手権全道大会

第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会北海道代表決定戦が11月15~18日に北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で行われ、三条は2回戦で、優勝した北海道科学大学高校に敗れました。

1回戦 三条2(25-11 25-13)0深川西
2回戦 三条0(14-25  8-25)2北海道科学大高

何もかもが初めての経験となりました。

初戦の深川西高戦。戦略的にはサーブで崩してチャンスボールをシンクロさせて攻撃する、といったところでした。ところが試合当初は緊張でガチガチで、思い切ってサーブを打てないし、攻撃も恐る恐るやっている感じでした。それでもラリーを取っているうちに徐々に緊張も取れてきたようでした。2セット目は会場にも慣れて力を発揮しはじめ、最後は10連続サービースエースで試合終了でした。まあ、あの緊張感は、彼らにとって人生で初めての経験ではなかったのでしょうか。

2回戦の科学大高戦。初戦とは逆にどれだけレセプションで踏ん張ってラリーに持ち込めるのか、といったところでした。試合当初は相手も慎重に入ってきたため、いいラリーを取りきることもできたりと、強豪相手に善戦しました。しかし相手も徐々に力を発揮しはじめ、2セット目にはあり得ない高さからの強烈なジャンプサーブが連続して炸裂し、最後は心を折られるような形となってしまいました。戦術的にどうのこうの、と言うことはないのですが、とにかくサイドの選手の運動能力が高い。特にオポジットの選手は手がつけられない高さと能力でした。まあ、「バレーあるある」ですね。一人の選手にやられてしまうという典型的な試合でした。

二つの経験。
異様な緊張感を味わった初戦、全道トップの実力を肌で感じた2回戦。三条は始まったばかりのチームですので、この経験を今後の練習にどう活かしていくかが大切です。1年生ばかりのチームですので伸びしろしかありません。今回の経験を踏まえて、甘さを捨てて人間として成長してくれることを願っています。

3年生の「ひろむ」にとってのラストの大会となりました。3年間、お疲れさまでした。満足できた3年間であったかどうかはわかりませんが、卒業後もバレーを続けていくと思います。人としての成長がバレーの技術につながっていきます。楽しみながら頑張っていってください。

三条は今週は後期期末考査です。週末から練習再開です。今年の第3クールは「ひろむ」の抜けた後のチームを構成することです。1月の新人大会で確実に全道大会に出場することが現実的な目標となります。

保護者をはじめ、たくさんの方々に応援いただきました。インスタライブでも50人を超える人が見守ってくれていました。ありがとうございました。もっと皆さまを感動させることができる試合をしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

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全道ウィーク

いよいよ春高の全道大会が行われます。明日、札幌に向けて出発します。
春高の全道大会、今年の三条チームとしての位置づけは「一人残ってくれた3年生の集大成」と「主力の1年生の高校バレーの出発点」といったところでしょうか。残ってくれた3年生「ひろむ」にとっては最後の高校バレーの舞台となります。バレー大好き男の「ひろむ」は、高校入学時に「俺は三条では勉強はやらない。バレーしかやらない」と宣言し、見事にそれを実践しました。最後の舞台をしっかりと楽しんでほしいと思います。1年生にとっては初めての全道大会です。ほとんどの選手は「きたえーる」でプレーすることも初めてです。まだまだ技術的にも人間的にも未熟ではありますが、これからのチームとして、また選手としての成長の第一歩になってくれれば、と思います。応援してくださる方もたくさんいます。勝負の結果は別にして、一丸となって戦う姿をご覧に入れられれば、と思います。


「ひろむ」を囲んでのショットです。

なおご報告ですが、公務員を目指して活動していた「ひろむ」が、無事に広尾町役場への就職を決めました。これで心置きなく全道大会に行けます。よかったね。
ところで、これで三条バレー部3人目の広尾町役場への就職です。
大丈夫か、広尾町・・・。

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何を感じたのかな?

春高全道大会が近づく中、週末は札幌藻岩高校にお邪魔してデスマッチで練習試合をさせていただきました。

藻岩高校は2月の全道新人大会で優勝しています。6月の高体連はアクシデントもあり全国大会へ出場することはできませんでしたが、メンバーがそのまま残っているため、北海道のトップチームであることは間違いありません。
夏休みにも練習試合をお願いしましたが、その時は圧倒的な力の差に、最後は心を折られて帰ってきました。あれから3ヶ月、どのくらい通用するのか楽しみにしていました。

藻岩高校は各ポジションにタレントが揃っています。安定したレセプション、ディグから好セッターが回していきます。こちらがノーブロックで打ち込まれることも度々でした。サウスポーのオポジットはバックアタックも強烈です。これが全道トップの実力なのです。コートに立った選手が一番感じたと思います。

今回感じたことを明日からの練習の中に活かしていってほしいと思います。特に「バレーに取り組む姿勢」について考えてほしいと思います。それは練習における姿勢でもあるし、試合に臨む姿勢でもあります。つまり、バレーの技術以前のところです。そこがトップチームに追いつかないと永遠に勝てるはずはありません。

頑張って成長していきましょう。そもそも部活動は人として成長をしていく場なのです。選手一人一人の人間としての成長がチームの成長となっていくのです。

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