男子バレーボール部のブログ
RE=START
中間考査が終わった6月7日から、新チームが始動しました。ここから春高が行われる11月までが三条男子バレー部の第2クールということになります。9月の末に地区予選が行われますので、まずは確実に全道出場権を獲得することが最低限の目標、ということになります。
新チームが始動した翌日、白樺学園にお邪魔して練習試合をさせていただきました。
翌週に全道大会を控えた白樺と、新チームが始動してまだ二日目の三条。この状況でどのくらい戦えるのかを選手には実感してもらいたかったことと、指導陣も確認したかったのです。前日に「とりあえず」のポジションとローテーションを決めて戦いました。
まあ、結果はほぼ予想通りでした。白樺からセットを奪うことはできませんでしたが、その差がどれくらいあるのかを客観的に知ることができました。これからのチーム作りに生かしていきます。
高体連の全道大会が先週行われ、白樺は札幌勢以外では唯一、ベスト8に進出しました。白樺の選手たちには「負けたチームの思いも背負って戦ってきて下さい」と言いました。頑張ってくれたと思います。
夏休みまでは池谷内先生の指導の下、基礎練習に力を入れていき、夏休みから本格的なチーム作り、という予定になっています。昨年までは私一人で指導していましたので、「春高までに、このくらいにしよう」という逆算によってチーム作りをしていましたが、今年はその予想が立ちません。一体どのくらいまで成長し、強くなっていくのか。
選手たちには「取り組む姿勢」と「三条バレー部のプライド」について話をしました。一人一人が自分としっかり向き合って取り組んでくれるものと期待しています。
新体制
高体連で全道出場権を獲得できなかったため、ここで3年生が引退し三条男子バレー部は新体制となりました。
新体制となって最初の練習が先週の火曜日に行われました。この冒頭でいろいろな話をしました。現時点でポジションもローテーションもほぼ白紙であるということ。しばらくは基礎練習に徹して各々の技術レベルを上げていくということ。そして2年生に互選させた新キャプテンが発表されました。新キャプテンは「らいお」副キャプテンは「せいら」と「しんた」ということです。まあ、3人で支え合いながらチームを引っ張っていってほしいと思います。
前列左から「せいら」、「らいお」、「しんた」です。
この日に練習をやった後、中間テストの学習専念期間となりました。したがって次の練習はテストが終わった金曜日ということになります。で、週末の日曜日、白樺学園にお邪魔して練習試合をやることになりました。十勝支部の代表として全道大会に出場する白樺学園の壮行試合という意味合いと、三条の新体制スタートの意味合いがあります。今後も白樺学園とは切磋琢磨していくことになりますから。先述しましたが、チームはまだ何も決まっていない白紙の状態ですので、いろいろ試しながら選手起用をしていこうと考えています。そういう中、指示された場所で全力でプレーしてほしいと思います。その結果としてチームの次の方向性が見えてくれば、と願っています。
ともあれ、まずは明日からの中間テストに全力を尽くして下さい。
大会報告 高体連十勝支部予選会
令和6年度北海道高等学校総合体育大会バレーボール競技大会兼全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会十勝支部予選会が5月24~25日に芽室町総合体育館で行われました。
この大会で三条は決勝で白樺学園に敗れ、枠「1」の全道大会出場権を獲得することはできませんでした。
予選ブロックリーグ
三条2(25-11 25-10)0帯広農業
三条2(25-22 25-17)0帯広工業
準決勝
三条2(25-23 25-14)0帯広柏葉
決勝
三条0(23-25 17-25)0白樺学園
負けるとしたら、こういう負け方をするのかな、と試合前から感じていました。
白樺は強力なサイドアタッカーと長身のミドルブロッカーが加入し、チームとしての穴が無くなりました。初日の試合を見ても、三条との試合はどちらに転ぶのか全くわからないな、と感じていました。最後は闘争心とか集中力といった精神面が勝負を左右するのかな、と感じていました。
予想通り、白樺は三条に強い闘志で挑んできました。それでも第1セットは最後までどちらに転ぶかわからない展開となりましたが、最後は連続ミスで負け。第2セットは精神的に立て直すことができず、何もできずに終わってしまいました。どちらのセットも白樺の闘争心に屈してしまった形です。
まあ、仕方ありません。負けは負け。受け入れるだけです。
昨年の高体連で敗北した後、1年間、地区では全勝ですべての大会を制してきました。1年ぶりの敗北ということになります。勝ちに慣れていることから来る精神的な不安を抱えながら戦っている状態でしたので、どこかで負けてしまうのかな、とは感じていました。この敗戦を次に生かさなくてはいけませんね。
3年生はこの大会を持って引退します。3年間、お疲れ様でした。バレー部での成長を少しでも生かして、次は進路実現に向けて頑張って下さいね。また、たまには練習に顔を出して下さい。
チームは新体制となります。選手は気持ちを切り替えて頑張ってくれるはずです。今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。
高体連ウィーク
いよいよ高体連ウィークとなりました。24日(金)に予選リーグ戦、25日(土)に決勝トーナメント戦が行われます。会場は芽室町総合体育館です。十勝の全道出場枠は、わずか「1」なので負けられない戦いとなります。選手全員の体調が完璧、というわけではなく故障を抱えている者もいますが、当日は頑張ってくれるものと思います。ともかく、今持っている力を出し切ってくれることを祈りながら見守りたいと思います。
土曜日の練習に三条OBが5人集まってくれました。実戦練習を行ったのですが、サイドに強烈な3人が入りましたので、どの試合も一進一退となり、高体連前の総仕上げとして良い練習になりました。
前列左より「ゆうだい」「せいや」「けんすけ」
後列左より「ひろむ」「たつき」です。
「せいや」はこの春に大学を卒業して士幌町役場に就職しました。高校では素人で入部してきて、何とかリベロで使っていました。ところが今回試合に入ったらずいぶんと上達していました。高校卒業後はほとんど競技をしていないにも関わらず、です。やはり、これがバレーボールという競技の特性なんだな、と感じました。人として成長し大人になると、視野が広がり判断する材料が増える、ということなんですね。スッとボールの下に入って簡単に上げる姿を見て感心してしまいました。
ちなみに5人のうち4人は地元の役場、1人は地域を支える主要企業に就職しています。
大丈夫か、十勝・・・。
札幌遠征
いよいよ「最も重要な大会」である高体連が近づいてきました。
以前は5月はGWに三条に内外のチームが集まっての強化練習会、そしてその翌週に札幌に遠征してチームを仕上げていくという作業をしていましたが、ここ数年、コロナによって札幌遠征は控えていました。今年、数年ぶりに札幌遠征を復活させ、先週末に行ってきました。
旧東海大四高校の石階段で写真を撮りました。以前は毎年ここで集合写真を撮るのが恒例でした。数年ぶり、ということで懐かしかったですねぇ。
ちなみに新入部員7名(選手5名、マネ2名)を加えての初めての遠征でした。前列の7名が新入部員です。
新人大会優勝の東海札幌、3位の札幌藻岩など全道のトップチームと濃く練習試合を行いました。あのレベルのチームとやると三条の課題がよくわかります。20点を超えての勝負になったとき、最後は精神力の勝負だったりもします。そんなセットが続いたため、ベンチも選手も疲れましたねぇ。また、三条には故障を抱えている選手が数名います。トップチームの東海と戦うためにはそのような状況ではちょっと無理でしたね。故障を治し、万全の状態でなければいけません。
帰着後、選手たちに言ったこと。「チームの課題は俺が考える。個々人の課題は自分で考えて明後日からの練習をやろう」。高体連まであと10日。チーム課題は明確なので、その解消に向けて練習に取り組みます。明日の練習の冒頭で個々人の課題を確認して、残りの10日の練習を充実させたいと思います。
三柏戦
4月26日(金)、今年で65回目となる伝統の三柏戦が行われました。 |
三柏戦は、もちろん公式試合ではないのですが、負けたくないんですよねぇ・・・。なにせ全体の勝敗の結果が一覧表になるため、負けたら悪い意味で目立っちゃうんですよね・・・。なんとか勝つことができてホッとしています。 |
試合後、三条と柏葉の全部員で記念写真を撮りました。 |
三柏戦、昔はずっと柏葉が強く、通算成績も圧倒されていたのですが、最近は三条が圧倒することが多く、今年で12連覇となりました。通算成績でも三条が勝ち越しました。三条の勝利に貢献できて心底ホッとしています。 |
MVPはキャプテンMB「れい」です。 |
競技未経験で入部した「れい」ですが、ここに来て急速に実力が上がっています。経験が少ない分、最後まで伸びる、ということです。本人も、おそらく今はバレーボールが楽しくて仕方のない状況だと思います。 |
GWも終わり、いよいよ勝負の高体連が近づいてきました。キャプテン「れい」を中心にチームが一つにまとまって、さらに一歩チーム力を上げてその日を迎えたいと思っています。 |
大会報告 春季大会
令和6年度バレーボール春季高校リーグ大会が4月20、21日に帯広市総合体育館(よつ葉アリーナ十勝)で開催されました。三条は失セットゼロで優勝することができました。
予選リーグ戦
三条2(25-21 25-21)0帯広柏葉
三条2(25-12 25-21)0帯広農業
準決勝
三条2(25-19 25-20)0帯広工業
決勝
三条2(25-20 25-20)0帯広柏葉
新1年生(12、13番)も高校デビューを果たしました。
しんどい大会になることは予想していました。実は春休みに三条の攻撃の中心となるOH「しょうのすけ」が捻挫をしてしまい、今大会には間に合わなかったからです。
2月の新人大会以降、コンビバレーを磨いてきました。相手が対応できないような機動力を持った攻撃をするために、ブロックも固定せずにフリーポジションにするなど、独自の攻撃を目指してきました。そして春休みの旭川遠征で熟成する、というプランでした。しかし旭川遠征にいく前日に怪我をしてしまったため、プランは水の泡となりました。
今大会、練習してきた機動性のある攻撃は封印し、ミドルが速攻に入りサイドに平行を上げる、という単調な攻撃をするしかありませんでした。もしそれで優勝できるなら、それなりに地力がついてきたのかな、と思っていました。試合前の指示は、攻撃力が大きく落ちる分、全員で粘り強く戦いなさい、というものでした。
チームには不安もあったと思います。初日の試合でその不安が試合に表れていました。しかし二日目には互いに声を掛け合い、最後まで集中を切らさずに戦い抜くことができました。優勝、という結果はともかく、チームとして一回り成長できた大会となったように思います。
MVPは、キャプテン「れい」だと思います。素人で入部して3年目、急速に実力を上げてきています。今大会でも速攻の決定率はほぼ100%で、セッターも大事な場面でトスを選択することが多くなりました。サイドにアタッカーを揃える三条にとってミドルの成長は大きなことです。高体連まで1ヶ月、さらに一段階上げてくれることを期待しています。
「しょうのすけ」の復帰も近いと思われます。高体連には応援してくださる方々に楽しんでもらえるような機動力のあるバレーをしたいと考えています。楽しみにしていてください!
新体制
3月28日、私の母が逝去いたしました。葬儀にはバレー部保護者会、OB部員やその保護者など、たくさんの三条バレー部関係者からご供花、ご香料を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
母が亡くなる前日、三条男子バレー部は新体制となりました。女子バレー部の監督であった池谷内先生が男子バレー部の顧問に就任したのです。私としてはずっと池谷内先生と一緒にやりたかったのですが、学校事情もあって女子の監督をやってもらっていました。この度、学校事情が変わり男子の顧問になってくれることになりました。
このブログを読んでくださっている方は誰もが知っていると思いますが、私はバレーの競技経験がありません。でも、そのことをむしろ強みにしたいと考えています。三条のバレーはオンリーワンだね、とよく言われます。それは私が何にも縛られておらず、バレーという競技に対して自由だからです。私はどこのチームも参考にしません。選手をスカウティングしている強豪チームを参考にしたって仕方がないのです。競技未経験の選手たちを育てなてくはならないのですから。すべては私が自由な発想でチーム作りをしています。というか、そうするしかないのです。
競技経験がないため、私は理屈でバレーを教えるしかないのです。しかし競技経験者の感覚が必要なこともあります。池谷内先生は競技経験者ですので、私が持っていないバレーの感覚を持っています。池谷内先生が男子バレー部に来てくれたことで、私の「理屈」に池谷内先生の「経験」が加わります。これは大きなことです。今後のチームの成長が楽しみです。
母が亡くなったため、私は旭川遠征に行けませんでした。池谷内先生の最初の仕事が遠征の引率となりました。お疲れさまでした。
三条バレー部、今年の第1クールが始まりました。高体連に向けて最も重要な期間となります。他チームも新1年生を加えて強化されていると思います。しかし、高体連は絶対に負けられません。三条バレー部の第1クールを見守ってください。
行く人・来る人
今日、3月25日の練習は、ちょっと感慨深いものとなりました。
先日も書きましたが、春は別れと出会いの季節です。この日は春休み初日ということでたくさんの大学生が練習に来てくれました。そしてこの3月の卒業生も。さらにこの日は午前中に新入生の事前登校がありましたので、入部希望の新入生も初めて練習に顔を出してくれました。
前列の2名が入部希望の新入生、中列が現役部員、後列が卒業生と大学生たち。
私からすると8年間にわたる部員たちが勢揃いした感じで変な感じでしたね。この日、私は会議のオンパレードで、あまり体育館に行くことはできませんでした。親善を兼ねた練習ゲームを行っていました。まあ、こんな日があってもいいでしょう。
三条バレー部、今年度の第4クールの集大成を迎えようとしています。新人大会以後の基礎練習、体力強化の成果を試すべく、3月30日~4月1日に旭川に遠征して強化練習会に参加します。集まるメンバーもそれなりに力のあるチームばかりなので、今の三条の立ち位置をはかるには最適です。
旭川遠征が終わったら、いよいよ新年度の第1クールの開始です。ここから「最も重要な大会」である高体連に向けての時期となります。新入生を加え、全員で頑張っていきます。
今年度、たくさんのご支援をありがとうございました。新年度もよろしくお願いいたします。
合格発表
春は別れの季節でもありますが、新しい出会いの季節でもあります。
本日、公立高校の合格発表が行われました。無事に三条高校に合格されたみなさん、おめでとうございます。4月にみなさんにお会いできることを楽しみにしています。
高校でやる部活が決まっている人は、そのまま頑張ってください。で、中学校でやっていた競技に限界を感じていたり、新しい競技に挑戦してみたい、と考えている人はぜひ男子バレー部の練習を見に来てください。男子バレー部はコートに立つ全員が中学校での競技経験者であったことは一度もなく、多かれ少なかれ、必ず競技未経験者がコートに立っています。現在のチームでもキャプテンを含む2名は競技未経験者です。
バレーは全員が心を一つにして戦う楽しい競技です。またポジション別の特性がありますので、必ずあなたの特性に合ったポジションがあります。興味のある人は、アニメ「ハイキュー!!」を見てください。あのアニメにはバレーの楽しさや奥深さが実に見事に表現されていますので。
さて、3月になって中学校の帯広選抜がやってきました。バレーボール人口がどんどん減っている中での「金の卵」たちです。
長身選手もいて、なかなか楽しみなチームですね。
中学生たちには「中学校まではバレーボールを楽しんでください」という話をしました。本格的に競技に打ち込むのは高校からでいいので、まずは楽しむこと。楽しむことの延長線上に、次なる段階があります。
地区対抗戦に向けての最後の調整に、3月24日にも来校します。みなさんにとってよい調整となるよう、お手伝いさせていただきます。保護者の皆さまも、どうぞ体育館にいらしてください。
卒業、おめでとう
先々週から先週にかけ、卒業式やら高校入試やらでほとんど練習ができなかったため、先週はこのブログの更新をしませんでした。するとあちこちから「どうしたんですか?」だの「体調でも崩されているんですか?」だの問い合わせを受けました。まあ、月曜日にこのブログの更新を楽しみにしてくださっている人がたくさんいる、ということで嬉しいやらしんどいやら・・・。
というわけで、3月1日は卒業式でした。選手4人、マネージャー2人が学び舎を後にしました。毎年のことなのですが、春は別れの季節です。
卒業記念の盾と、在校生からの色紙を手にして、最後の集合写真を撮りました。
3年間を思い返すと、色々なことがありました。いい思い出だけではなく、思い出したくもないようなことも正直言ってありました。生徒は毎年入れ替わっていきますが、私としては世代の差を初めて痛感した代です。こんな私も変わらなくちゃならないのかな、と初めて考えた代です。
そのような中、バレー大好き男のキャプテン「ひろむ」が春高まで残ってくれました。「ひろむ」には絶対に「きたえーる」のコートで高校バレーを終わってほしかったので、組み合わせは微妙でしたが「きたえーる」のコートに立たせることができてよかったな、と思っています。
先週、国公立大学の合格発表があり、無事に全員の進路が決定しました。選手たちには話をしましたが、進路先でもバレーを続けてほしいと思います。高校バレーは苦しいことばかりだったと思いますが、これからは楽しんでバレーをやってくれれば、と思います。
卒業、おめでとう。みなさんの人生が輝いていくよう、応援しています。これからも三条バレー部は続いていきます。後輩たちの頑張りを応援していてくださいね。
黙々と・・・
三条バレー部の第4クール、黙々と進んでおります。三条バレー部、攻撃力はそれなりにあります。課題は守備力。延々と単調なレシーブ練習に取り組んでいます。選手も課題を自覚し、集中して取り組んでいます。まあ、張り切りすぎて、2マンレシーブをやったら次々に選手たちが足が攣るのを見て、私は苦笑するしかありませんでしたが。
そのような状況ですので、実戦練習は全くやっていません。しかし昨日の練習にOBがやってきたので久々にゲームをやりましたが、明らかにボールが落ちなくなってきています。さらにしっかり土台を作って勝負の春を迎えたいと思います。
そんなんで、今日はここに書くネタがありませんので、小田桐4兄弟を紹介したいと思います。
小田桐家には男ばかり4人の兄弟がいます。名前は、長男が「ケイト」、次男が「レイン」、三男が「セイラ」、四男が「エイル」といいます。全員が見事なキラキラネームです。
現在大学4年生のケイトが入部してきたことが、私と小田桐家のお付き合いの始まりです。この代はそれなりに実力者が揃っており、中二からバレーを始めたケイトがコートに立つ機会は限られていました。高二の高体連ではベンチにさえ入れず、クイックモッパーをやっていました。しかしそこから大化けを始め、パンチ力のあるMBに育ってきました。高二の新人大会では札幌藻岩、高三の高体連では東海札幌を追い詰めたチームの一員として活躍しました。高体連後に引退して猛勉強を始め、現役で帯広畜産大学に進学し、親孝行していました。
次男のレインは、中学校時代から好セッターとして活躍していました。三条に来てほしいな、と思っていましたが、彼は北海道科学大高校に進学しました。全道トップレベルのチームで3年間を過ごしたわけです。高校卒業後、帯広に帰ってきて専門学校に通っていますが、休みのたびに三条に来て練習を手伝ってくれたり、選手にアドバイスをしてくれたりしています。
三男のセイラは、三条の1年生。セッター対角に入ってもらっています。まだまだ修行の真っ最中です。ただ、セイラがもっと攻守に高い次元でバランスが取れたら、三条はもっと強くなります。そのことは本人も自覚していますので、今後の成長が楽しみです。
四男のエイルは、中学2年生。まだ見たことはありませんが、今週末に中学校の帯広選抜の一員として三条に来ます。どんな選手なのか、見るのが楽しみです。
今回、小田桐4兄弟を取り上げたのは、この春からレインが専門学校を卒業して秋田県で就職することになったからです。もう三条に来られるのも数回となりました。
中央の赤いパンツがレイン、その左横がセイラです。
インスタライブなどもありますので、今後は秋田県から応援していてください。喜んでもらえるよう頑張ります。どうもお世話になりました。
春に向けて
三条バレー部は、今年度の第4クールに突入しました。新人大会が終わり、勝負の春に向けてのこの時期を第4クールと位置づけ、基礎技術や基礎体力の向上を図ります。ネットを使っての実戦的な練習は封印し、延々と基礎練習を繰り返します。
そういえば、1年生にとっては初めての第4クールなんですね・・・。
新人全道で、札幌藻岩にいろいろ考えさせられる敗戦をしました。ですから、第4クールを始めるに当たって、チーム全体で目標を共有するところから始めました。そして、その目標を達成するためには、自分たちに何が欠けているのかを自覚し、その解消に向けて一人一人が自分と向き合う必要があることを確認しました。黙々と続く基礎練習にも、しっかりと集中して取り組んでいます。
今、チームには自信と不安の両方がある状態です。この時期にしっかりと自分と向き合い、少しでも不安を解消して春を迎えたいと思っています。そして、自分たちが挑戦者であることを自覚して、挑戦者としてふさわしいチームの雰囲気を作っていきたいと思っています。
2年生は高校からバレーを始めた選手ばかりだし、1年生はまだまだ大舞台での経験不足。このチームには伸び代しか感じません。私の感覚としても、まだチーム作りの半分くらい。まだまだ伸ばしていけます。
春から2年生は3年生に、1年生は2年生になります。新3年生は集大成となる高体連に向けまだまだ成長できると思うし、新2年生はこの1年の経験を土台に大舞台で力を発揮できるメンタル強化が期待できます。もう「しょせん1年生」とは言われないでください「三条の2年生、すごいね」と言われてください。
臥薪嘗胆の時期です。春に大きく成長した姿を見せられたらと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
大会報告 全道新人大会
第19回北海道高等学校バレーボール新人大会が2月2日~4日、苫小牧市で行われました。三条は初戦で、最終的にこの大会で3位になった札幌藻岩高校に敗れました。
三条0(23-25 14-25)2札幌藻岩
会場となった北洋大学にて。
バレーボールの神様の声が、はっきりと聞こえました。「お前たちには、まだ早いよ」と。
伏線がありました。年末の全道選抜強化合宿。三条は藻岩に全勝しています。他にも強豪といわれるチームに大きく勝ち越しました。これにより、選手たちは自分たちのバレーに大きな自信を持ちました。しかし、同じ合宿で、明らかに格下のチームに負けてしまうこともありました。これにより、自分たちのメンタルに大きな不安を持ちました。自信と不安。この両方を抱えている状態で、全道大会の初戦が藻岩に決まりました。自信と不安に加え、全道大会初戦の緊張感、藻岩の意地やプライド。これらすべてと戦わなくてはなりません。
第1セットがすべてでした。緊張感のある中で一進一退の試合となりました。その中で、バレーボールの神様は三条に何度もチャンスを与えてくれました。「ここで一気に突き放せよ」と。しかし突き放さなければならない場面で、ミス。最後は23-22の場面で藻岩がタイムアウト。その直後のサーブでミス。これでバレーボールの神様にはそっぽを向かれてしまいました。第1セットの落胆を引きずったまま始まった第2セット。レセプションが崩れ、何もできないまま終わってしまいました。この中で、バレーボールの神様の声が私には聞こえていたわけです。
緊張感のある中で自分たちの力を発揮できない弱さ。突き放さなければならない場面で一気に突き放せない弱さ。気持ちの切り替えができないまま第2セットに入った弱さ。バレーボールの神様の与えてくれた試練を乗り越えられない弱さ・・・。
まあ、仕方ありません。自分たちの弱さと向き合わなくてはいけませんね。
これで令和5年度の公式戦がすべて終わりました。高体連以降で負けたのは、科学大高と札幌藻岩の2敗のみ。どちらも全道のシード校。近いようで遠い全道4強。
ここから4月に新入生を迎えるまでが、三条バレー部の第4クールとなります。基礎的な技術と体力を向上させる時間となります。それに加え、各自が自立して自分の弱さと向き合う時間にしなくてはなりません。今回の負けの理由を心に刻んで、成長しなくてはいけません。「最も重要な大会」である高体連で、全道4強に再チャレンジできるようにチームを進めていきます。
たくさんの応援、ありがとうございました。今後の三条バレー部の成長を見守っていてください。
全道大会ウイーク
いよいよ今週末に全道新人大会が苫小牧市で行われます。木曜日に出発し、金曜日の第2試合で本大会第3シードの札幌藻岩高校と対戦します。負けたら終わりのトーナメント戦ですので、先のことは一切考えず、この試合に集中したいと思います。まあ、今ある力を出し切り悔いを残さないことが重要で、勝負の結果は二の次。選手たちのメンタル面の整備をしっかりと行いたいと思います。
新人大会は予選から全道までわずか3週間しかありませんので、チームを大きく底上げしたり、思い切ったモデルチェンジをする時間はありません。ですから三条は攻撃面での精度を上げることに取り組んできました。三条は身長がありませんので、機動性を持った攻撃をしなくては全道の上位チームには対抗できません。選手たちもそのことは理解していますので、しっかりと取り組んでくれていると思います。週末は土曜日には社会人チーム、日曜日には帯広工業高校が練習試合に来てくれました。その中で、取り組んできた機動性を持った攻撃が炸裂する場面も多々見られ、チームの成長を感じました。
あとは、メンタル。よく言いますが、心は熱く、頭は冷静に。2月2日の第2試合に向けて選手たち個々が自分と向き合ってほしいと思います。
来週の月曜日、どのようなご報告がこのブログでできるのか。私自身が楽しみにしています。応援よろしくお願いいたします。
全道大会へ向けて
週末、全道大会の組み合わせが決定しました。
三条は、初日の一回戦で第3シードの札幌藻岩高校と対戦することになりました。
こちらは失うものが何もないチャレンジャーですので、今ある力を出し切って挑むだけです。いつも言いますが、勝負の結果はバレーボールの神様が決めてくれます。バレーボールの神様が微笑んでくれるよう、全力で準備をするだけです。そして、自分の弱さを自覚して、それを克服するよう自分と戦うだけです。
北海道でバレーボールの全道大会は3回あります。高体連、選手権、そして新人大会です。私の中の位置づけでは、高体連は「最も重要な大会」、選手権は「最も華やかな大会」、そして新人大会は「最も平等な大会」ということになります。高体連は一部のチームでスーパー1年生が加入し実力が逆転することがあり、不平等です。選手権は3年生が引退するチームと残るチームがあるので、そもそも不平等です。でも新人大会は、4月からのチーム育成の成果がそのまま出る大会なので、最も平等な大会なのです。三条の4月からの取り組みが試されます。結果はともかく、選手たちの成長を信じて見守ります。
週末の練習では、石澤コーチが結成している社会人チームがびっしりと来てくれました。
ありがたいことです。帯広のような田舎にいると、練習試合の相手に苦労しますからね。
力量的にはほぼ互角なので、毎試合、濃い試合になります。相手は大人ですので、メンタルが安定しています。そしてこちらの小さなミスを見逃さないしたたかさがあります。緊張感を持って試合ができたことに感謝しています。来週末も来てくれるそうです。
たくさんの人たちの協力をいただいて全道大会に挑みます。
応援のほど、よろしくお願いいたします。
大会報告 新人大会地区予選
令和5年度全十勝新人バレーボール競技選手権大会兼第19回北海道高等学校バレーボール新人大会十勝地区予選会が1月13日に帯広柏葉高校体育館で行われました。この大会で三条は優勝し、2月2日から苫小牧市で行われる全道大会への出場権を獲得しました。
準決勝
三条2(25-20 25-14)帯広柏葉
決勝
三条2(25-14 25-20)白樺学園
十勝の全道出場枠は、「1」です。これは強烈な緊張感があります。チームの実力にそれなりの確信は持っているのですが、何があるかわかりませんし、メンタル面の弱さが顔を出す可能性もあります。「負けられない」という緊張感に心が潰される可能性もあります。
決勝の白樺戦。第1セットは三条得意のサーブで崩してブロックでプレッシャーをかけてシンクロで攻撃するパターンが炸裂して圧倒しました。この段階で、私には嫌な予感がありました。案の定、2セット目はサーブが甘くなり、ミスが連発する展開となり、白樺にリードを許す展開となりました。相変わらず、メンタルが弱いのです。
17-20の場面で私はタイムを取りました。バレーに関する指示は全くせず、言ったことは「少しは人間として成長した姿を見せてくれよ」です。この言葉が選手たちの心に響いたのかどうかはわかりませんが、そこから圧巻の8連続得点でゲームセットとなりました。
バレーボールは「間」のあるスポーツですので、どうしてもメンタルが試合を左右します。選手たちは、そのことをわかってはいるのですが、まだ自身の心をコントロールできない幼さがあります。つまり、敵は相手チームではなくて、自分の心。時間をかけて心を成長させていく必要があるのです。そのことを強く意識して練習に取り組んでいかなくてはなりません。
全道大会は苫小牧市で行われます。苫小牧は9年前の新人大会で準優勝したところです。あの時と同じように旋風を吹かせられたらな、と考えています。まずはメンタルをしっかりと整備して臨みたいと思います。
たくさんの応援、ありがとうございました。今後も三条バレー部の成長を見守っていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今年もよろしくお願いいたします
2024(令和6)年になりました。
三条男子バレー部、今年もたくさんの方々にお世話になりながら活動していきます。そういったことにきちんと感謝し、みなさまに感動を与えられるような試合のできるチームになっていきたいと思っています。
今年も
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、年末には選抜強化合宿に参加させていただきました。全道トップチームと試合をさせていただくことで、自分たちの現在の立ち位置や通用すること、しないことなどを実感として得ることができました。また、このチームの最大の課題も選手たちは理解できたと思います。今後の練習に生かせることばかりでした。
また、年明けには三条に各地からチームが集まって強化練習会をしました。たくさんの試合を行うことでチームが熟成されていました。
ありがたいことです。選手たちには、この環境に感謝して頑張ってもらいたいと思います。とりあえずは13日に行われる新人大会帯広地区予選で勝利し、全道大会への出場権を獲得することが目標となります。選手たちを信じて見守りたいと思います。
さて、1月7日は私の誕生日でした。強化練習会に来てくれた先生方が誕生パーティを開いてくれました。
還暦を迎えました。当然、赤いちゃんちゃんこを着せられました。まあ、バレー仲間に囲まれて幸せな時間を過ごしました。
今年は能登半島で大地震があり、羽田空港で大事故があり、といった年明けとなりました。私は所用で群馬にいたため、大地震の揺れも感じたし、羽田空港の混乱の中で予定通り帯広に帰着することもできませんでした。
三条バレー部、今日も当たり前のように練習しました。でも、当たり前は当たり前なんかじゃないことを実感しました。当たり前のように練習できることに感謝し、その感謝の気持ちを込めながら練習に励んでいきたいと思います。そんなことを考えた今年のお正月でした。
今年もよろしくお願いいたします。
今年もお世話になりました
三条男子バレー部は、12月25~28日に札幌市で行われる北海道バレーボール協会、高体連バレーボール専門部主催の選抜強化合宿に参加させていただくため、今年のブログの更新は今回が最後です。あっという間に1年が過ぎましたねぇ・・・。
2023年の戦績を振り返ってみます。
1月16日 新人大会十勝地区予選
1回戦 三条2(25- 9 25- 7)0士幌高校
準決勝 三条2(26-24 25-21)0帯広柏葉
決勝 三条0(20-25 10-25)2白樺学園 (準優勝)
4月24日 春季大会
予選ブロック戦
三条2(25- 6 25-11)0士幌高校
三条1(19-25 25-19 20-25)2帯広柏葉
決勝トーナメント戦
準決勝 三条2(25-18 25-23)0白樺学園
決勝 三条1(19-25 25-21 27-29)2帯広柏葉 (準優勝)
5月27日 高体連支部大会
予選ブロック戦
三条2(25- 5 25- 7)0士幌高校
三条2(25-21 25-12)0帯広農業
決勝トーナメント戦
準決勝 三条0(21-25 30-32)2帯広柏葉
3決 三条2(22-25 25-17 25-16)1帯広農業 (第3位)
8月28日 理事長杯高校大会
三条2(25-8 25-2)0士幌高校
三条2(25-17 25-15)0帯広柏葉
三条2(25-22 25-20)0白樺学園 (優勝)
9月19日 横田杯全道高校大会
予選ブロック戦
三条2(25-19 25-14)0稚内高校
三条2(25-16 25-23)0帯広工業
三条2(25- 7 25-18)0富良野
決勝トーナメント戦
2回戦 三条2(25- 9 25-16)0帯広農業
準決勝 三条2(25-27 25-21 25-14)1網走南が丘
決勝 三条2(25-21 25-22)0白樺学園 (優勝)
10月1日 選手権(春高)十勝地区予選
準決勝 三条2(25-12 25-23)0帯広工業
決勝 三条2(25-17 26-24)0白樺学園 (優勝)
11月16日 選手権(春高)全道大会
1回戦 三条2(25-11 25-13)0深川西
2回戦 三条0(14-25 8-25)2科学大高
12月10日 大森杯高校大会
準決勝 三条2(25-14 25-17)0帯広柏葉
決勝 三条2(27-25 25-22)0白樺学園 (優勝)
新人大会地区予選で、アクシデントによって敗退したところから今年は始まりました。その後、3年生が大きく成長した柏葉と、1年生が加入した三条とが頭一つ抜け出した状態で春季大会、高体連と続きました。最後は柏葉の3年生の意地に屈する形で負けてしまいました。バレーは、(力量が同じなら)「気持ち」で勝負が決することを1年生は学びました。まあ、柏葉とは同じ公立進学校として、手の内を隠さずに協力して強化してきましたので、三条が負けてしまったことは悔しいのですが、柏葉が43年ぶりの支部優勝を果たしたことは自分のことのようにうれしかったですねぇ・・・。
その後、チーム戦術を徐々に落とし込んでいく中で、夏休み明け以降はすべての大会で優勝しました。まだまだチームを作っている段階の中で勝ち続けていることは、最終的にチームが目指すところを考えると.まあ、いいのかな、とは感じています。また、春高全道での強烈な敗戦を経て、チームの雰囲気は変わりました。今後の成長に私自身が期待しているところです。
年が明けたら、私の誕生日があります。還暦を迎えます。
もうそんなに長くバレーの指導が続けられるわけではありません。一戦一戦を大切にしながらチームの成長を見守っていきます。
今年1年、お世話になりました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
優秀選手
先週、大森杯に先だって今年度の優秀選手の表彰式が行われました。三条からは3年生の4人が選出されました。
左から「はるき」「ひろむ」「りゅうま」「はる」の4人です。このうち、中学校での競技経験者は「ひろむ」だけ。まあ、結構大変な代でした。
コロナの流行で、出場権を獲得した全道大会が中止になったり、遠征や練習会が行えなくなったりと、活動そのものに苦労した代です。しかも競技未経験者ばかりなので、本当にチームの育成には悩みました。そのような中、この4人が高体連まで頑張って、チームを繋いでくれました。本当にお疲れさまでした。「ひろむ」は春高まで残ってくれました。最後の試合を大舞台で終えられたことはよかったと思います。いろいろ、ありがとう。バレー愛に溢れる「ひろむ」は、週末の練習にもびっしりと顔を出してくれました。進路も決まったんだし、これから毎日来い!
「ひろむ」以外は、これからが進路を決める勝負です。それなりに高いレベルの大学を目指している者もいます。バレーで培った根性で合格を掴み取ってください。みなさんが満足感を持って高校を卒業していってくれることを願っています。
大会報告 大森杯
令和5年度バレーボール大森杯高校大会が12月10日(日)、本校体育館で行われました。三条は失セットすることなく優勝することができました。
準決勝 三条2(25-14 25-17)0帯広柏葉
決勝 三条2(27-25 25-22)0白樺学園
時間がなさ過ぎです。
春高の全道から帰ってきて、すぐに中間テストが始まり、その最中に1年生がインフルエンザのために学年閉鎖となったためテスト期間が延期となり、ようやく練習を始められたのは全道から2週間後です。そして約10日間の練習で今大会を迎えました。3年生が一人引退したため、ローテーションとポジションに変更がありました。新しくコートに立った「れんと」とポジション変更のあった「らいお」。相当な負担だったと思います。お疲れさまでした。
わずか10日間ほどの練習ではあったのですが、練習中の雰囲気が明らかに変わりました。練習に取り組む姿勢がよくなりました。そのことが今回の結果につながったことは明白で、試合中もしっかりと集中できていましたし、必要な声も出ていました。「勝ちたい」ではなく「負けられない」という緊張感のなかで試合をしていました。こういう経験がチームを育てていきます。
まあ、突き放さなければならない場面でミスが出て突き放すことができなかった、という反省点はあります。原因は、弱い心。選手たちも、自分の心の未熟さを痛感していることと思います。これからの練習の中で解消していくしかありませんね。
新人大会の前哨戦と位置づけられる大森杯。ここから予選まで約1ヶ月。冬休みは12月に全道の強豪が勢揃いする北海道バレーボール協会主催の選抜強化合宿に選抜されて参加してきます。1月は、いつもの「互助会」メンバーが三条に集まって強化練習会を行います。実践を繰り返す中で一気にチームを熟成させていきます。しっかりと予選で優勝できるように、一丸となって頑張っていきます。
今大会も、熱い応援、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
再始動
先週から今年度の第3クールに突入しました。ここから新人大会までです。
春高で3年生の「ひろむ」が引退しました。新たにスターターとしてコートに立つのは、2年生OH「れんと」です。ついにこの選手がコートに立ちます。
現2先生は、入学生の中にバレー経験者は1名しかいません。チーム維持の観点からはとても不安な状況で春を迎えました。何人かが部活動見学に来てくれたのですが、その中で「れんと」は異彩を放っていました。体験でバレーをやらせたら、初めての経験だというのに、自分の一番高いところでボールをミートできるのです。こういう人は、あまりいません。天性のリズム感を持っているのです。私は、競技未経験者に声をかけて勧誘することは、ほとんどありません。声をかけて勧誘してもレギュラーになれる保証がないからです。でも「れんと」には声をかけました。必ずコートに立てる、という確信があったからです。
「れんと」は中学校までやっていたバドミントンを継続するかどうか迷っていましたが、最終的にはバレー部に入部してくれました。そして、今回やっとコートに立つことになりました。今週末に行われる大森杯がデビュー戦になります。
競技未経験者ではありますが、もう2年生ですし、あまり心配はしていません。普通に全体と連動して動いてくれますので。
あと、「れんと」は周囲に対し目配り、気配りができる人です。そういう性格は、必ずプレーにも反映されます。バレーは瞬間的な反射のスポーツですので、そこに必ず性格とか人間性が出るのです。そういう意味でもいい影響をチームにもたらすことを期待しています。
今後、大活躍することを願っています。頑張れ。
déjà vu(既視感)
先週、1年次がインフルエンザにより学年閉鎖となり、週末の練習はできませんでした。3年生の抜けた完全新チームの動きだしは、明日の火曜日からとなります。12月10日には大会がありますので、ちょっと焦ります。まあでも、チームとしてやるべきことは共有されていますので、大丈夫だとは思いますが。
で、表題の「déjà vu(デジャ ビュ)」、日本語では「既視感」と訳されます。初めて行った場所なのに以前にも来たことがある、と感じたり、初めて見る現象なのに以前にも見たことがある、と感じることです。経験はおありでしょうか?
春高の全道大会に行って、私は「déjà vu」を感じていました。
10年前、現コーチの石澤くんら有力な1年生が入部してきたときのことです。高体連で1年生をコートに立たせましたが、まだ戦術が徹底できておらず3位に沈みました。これも今年と同じ。でそこからチーム作りを本格化させ、春高の全道に出場しました。初戦は地方の公立校に圧勝しました。これも今年と同じ。で2回戦、尚志学園(現科学大高校)と対戦しました。初戦はサブアリーナだったのですが、2回戦から大きなコートになりました。すると、相手のサーブに全然対応できず、いきなり12連続失点。完敗でした。試合展開といい相手チームといい、全く今年と同じ。
さて、ここまでは10年前と全く同じなのですが、ここからはどうなっていくのでしょう。10年前は白樺学園が圧倒的に強く、枠が「1」であった高体連と新人大会に出場することは全くできない状況でした。ですから次に全道に出たのは、翌年の春高。3年生のいない完全新チームでの出場でした。ベスト8に進出し、準々決勝でシード校のとわの森三愛と互角の試合を演じました。そして新人大会。初めて白樺学園に勝って全道大会に出場しました。で、準々決勝で尚志学園に勝ち、さらに準決勝も勝って決勝進出。決勝はとわの森三愛に惜敗しましたが、全道の頂点が目の前にありました。9年前の新人大会です。
当時の新聞記事です。「公立校が大健闘」と書かれていますね。
さて、今のチームがどこまで行けるのか。すべては選手たちの人間としての成長にかかっているような気がします。それは10年前も同じでした。さまざまな経験を通して子どもが大人になっていくのに合わせてチームも強くなっていきました。ここも私にdéjà vuを感じさせてほしいところです。
年末は道協会主催の選抜強化合宿に選抜されました。全道のシードチームがすべて参加します。こういった恵まれた環境を「当たり前」と思わないで、感謝の気持ちを持って自らの成長につなげてほしいと思います。ワンラリーをすべて大切にして、集中して取り組んでほしいと思います。
これからも、私にdéjà vuを感じさせてください。
大会報告 選手権全道大会
第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会北海道代表決定戦が11月15~18日に北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で行われ、三条は2回戦で、優勝した北海道科学大学高校に敗れました。
1回戦 三条2(25-11 25-13)0深川西
2回戦 三条0(14-25 8-25)2北海道科学大高
何もかもが初めての経験となりました。
初戦の深川西高戦。戦略的にはサーブで崩してチャンスボールをシンクロさせて攻撃する、といったところでした。ところが試合当初は緊張でガチガチで、思い切ってサーブを打てないし、攻撃も恐る恐るやっている感じでした。それでもラリーを取っているうちに徐々に緊張も取れてきたようでした。2セット目は会場にも慣れて力を発揮しはじめ、最後は10連続サービースエースで試合終了でした。まあ、あの緊張感は、彼らにとって人生で初めての経験ではなかったのでしょうか。
2回戦の科学大高戦。初戦とは逆にどれだけレセプションで踏ん張ってラリーに持ち込めるのか、といったところでした。試合当初は相手も慎重に入ってきたため、いいラリーを取りきることもできたりと、強豪相手に善戦しました。しかし相手も徐々に力を発揮しはじめ、2セット目にはあり得ない高さからの強烈なジャンプサーブが連続して炸裂し、最後は心を折られるような形となってしまいました。戦術的にどうのこうの、と言うことはないのですが、とにかくサイドの選手の運動能力が高い。特にオポジットの選手は手がつけられない高さと能力でした。まあ、「バレーあるある」ですね。一人の選手にやられてしまうという典型的な試合でした。
二つの経験。
異様な緊張感を味わった初戦、全道トップの実力を肌で感じた2回戦。三条は始まったばかりのチームですので、この経験を今後の練習にどう活かしていくかが大切です。1年生ばかりのチームですので伸びしろしかありません。今回の経験を踏まえて、甘さを捨てて人間として成長してくれることを願っています。
3年生の「ひろむ」にとってのラストの大会となりました。3年間、お疲れさまでした。満足できた3年間であったかどうかはわかりませんが、卒業後もバレーを続けていくと思います。人としての成長がバレーの技術につながっていきます。楽しみながら頑張っていってください。
三条は今週は後期期末考査です。週末から練習再開です。今年の第3クールは「ひろむ」の抜けた後のチームを構成することです。1月の新人大会で確実に全道大会に出場することが現実的な目標となります。
保護者をはじめ、たくさんの方々に応援いただきました。インスタライブでも50人を超える人が見守ってくれていました。ありがとうございました。もっと皆さまを感動させることができる試合をしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
全道ウィーク
いよいよ春高の全道大会が行われます。明日、札幌に向けて出発します。
春高の全道大会、今年の三条チームとしての位置づけは「一人残ってくれた3年生の集大成」と「主力の1年生の高校バレーの出発点」といったところでしょうか。残ってくれた3年生「ひろむ」にとっては最後の高校バレーの舞台となります。バレー大好き男の「ひろむ」は、高校入学時に「俺は三条では勉強はやらない。バレーしかやらない」と宣言し、見事にそれを実践しました。最後の舞台をしっかりと楽しんでほしいと思います。1年生にとっては初めての全道大会です。ほとんどの選手は「きたえーる」でプレーすることも初めてです。まだまだ技術的にも人間的にも未熟ではありますが、これからのチームとして、また選手としての成長の第一歩になってくれれば、と思います。応援してくださる方もたくさんいます。勝負の結果は別にして、一丸となって戦う姿をご覧に入れられれば、と思います。
「ひろむ」を囲んでのショットです。
なおご報告ですが、公務員を目指して活動していた「ひろむ」が、無事に広尾町役場への就職を決めました。これで心置きなく全道大会に行けます。よかったね。
ところで、これで三条バレー部3人目の広尾町役場への就職です。
大丈夫か、広尾町・・・。
何を感じたのかな?
春高全道大会が近づく中、週末は札幌藻岩高校にお邪魔してデスマッチで練習試合をさせていただきました。
藻岩高校は2月の全道新人大会で優勝しています。6月の高体連はアクシデントもあり全国大会へ出場することはできませんでしたが、メンバーがそのまま残っているため、北海道のトップチームであることは間違いありません。
夏休みにも練習試合をお願いしましたが、その時は圧倒的な力の差に、最後は心を折られて帰ってきました。あれから3ヶ月、どのくらい通用するのか楽しみにしていました。
藻岩高校は各ポジションにタレントが揃っています。安定したレセプション、ディグから好セッターが回していきます。こちらがノーブロックで打ち込まれることも度々でした。サウスポーのオポジットはバックアタックも強烈です。これが全道トップの実力なのです。コートに立った選手が一番感じたと思います。
今回感じたことを明日からの練習の中に活かしていってほしいと思います。特に「バレーに取り組む姿勢」について考えてほしいと思います。それは練習における姿勢でもあるし、試合に臨む姿勢でもあります。つまり、バレーの技術以前のところです。そこがトップチームに追いつかないと永遠に勝てるはずはありません。
頑張って成長していきましょう。そもそも部活動は人として成長をしていく場なのです。選手一人一人の人間としての成長がチームの成長となっていくのです。
週末の練習には・・・
毎週のように土日の練習に顔を出してくれる人がいます。
根竹星汰くん。帯広農業高校の3年生です。
私が彼のプレーを初めて見たのは、彼が中学生の時です。おっ、と目を引くほどの好リベロでした。リベロには「全力系」と「脱力系」とがあるのですが、彼は典型的な「脱力系」でした。ボールが来る場所にさっと入って、軽々と上げる姿に目を奪われたのを覚えています。バレーボールはレシーブがなければトスもアタックもないわけで、好リベロがいればそれだけでラリーが安定します。「三条に来てほしいなぁ・・・」と思っていましたが、彼は農業高校に進学しました
その彼が、高体連が終わって農業高校での活動を引退してから頻繁に三条の練習に顔を出してくれています。まあ、バレーが好きなんですね。週末練習のAB戦のBチームのリベロに入ってくれます。Aチームとしても、中途半端な攻撃をしても軽々とレシーブされてしまいますので必死です。彼が入ってくれているだけでラリーの質が格段に上がるのです。
昨日の練習後です。中央の青いTシャツが根竹くんです。まるで三条の選手のように馴染んでいます。
今更なんですが、「三条に来てほしかったなぁ」と私が言うと、「僕も三条に来ればよかったと後悔しています」と返してくれます。まあ、本当に今更なんですが。
根竹くんの協力もあり、充実した週末練習となっています。
全道大会が近づいてきました。組み合わせも発表されました。一発トーナメントですので、まずは目先の試合に全力を尽くします。初戦は深川西高校です。どうぞよろしくお願いいたします。
恒例の・・・
先週、2年生は見学旅行でした。
で、恒例となっている残留選手に対するレシーブ強化週間となりました。講師は女子バレー部監督の池谷内先生です。池谷内先生はレシーブにこだわりをもっています。前任の釧路工業時代も粘り強くレシーブをするチームを作っていました。
この間、私は空いている体育館の半面で、ひたすら走っていました・・・。
週末、見学旅行から帰ってきた2年生も入れて実戦練習を行いました。明らかにレシーブの意識が変わったと感じました。レシーブの技術は簡単に身につくものではありません。常に形を意識しながら取り組むことで、徐々に身についていきます。意識することが大切なんです。チームにとって大きな転換点となったのなら喜ばしいことです。池谷内先生に感謝ですね。
徐々に全道大会が近づいてきました。今週末には組み合わせ抽選が行われます。1年生にとっては入学後初めての全道大会、3年生の「ひろむ」にとっては3年間の集大成となる全道大会となります。チーム一丸となって頑張っていきます。
富良野遠征
週末、富良野高校にお邪魔して練習会に参加させていただきました。富良野遠征は春高全道前のこの時期に毎年行っています。今年は北北海道の各地区の第1代表が勢揃いしたため、さながら「北北海道大会」の様相でした。
春高の予選が終わって2週間。春高は予選から全道まで日数があるので、チームに手を加えることができます。で、三条も新しい戦術を取り入れました。実は私の頭の中には、春高が終わって新チームになってから導入しようと思っていたのですが、予定より早めての導入となりました。「できるんじゃないかな?」というおぼろげな感覚があったからです。
わずか2週間ではありますが、ずっとその練習をやっていました。選手たちはこの戦術の意図は理解したようです。この富良野遠征でそれを試してみたい、と考えていました。
しかしながら、まだ早かったようです。この戦術は、セッターのトスのセレクトがすべてであると言えます。まだセッターにそれだけの余裕も自信もない、ということです。どうしてもミスを恐れて思い切ったトス回しができませんでした。まあ、仕方ありません。まだ始まったばかり。そんなに簡単なものではありません。まあ、これから熟成させて、全道大会で少しでも表現できるようにしたいと考えています。ただ、この戦術を完成させるには長い時間が必要ですので、全道大会後も見据えて、焦らずに熟成させていきます。
集まった先生方とは「本番で当たりたくないね」と話していました。私たちには「北北海道のチーム」という意識があります。北北海道勢で食い合うのではなく、南北海道の強豪を倒していきたい、という矜持があるのです。そして今回集まったチームは、その可能性を持つ力を持っています。
組み合わせ抽選は、28日。どうか願いが届きますように。
週末のこと
先週末は、スポーツの日がありましたので三連休となりました。ずっと選手たちは休みなく活動していましたので、三連休の三日目は練習をお休みにしました。疲れをとって今日からの練習に励んでほしいと思います。
さて、そんな週末、土曜日の夜に保護者の皆さまが、ささやかな祝勝会を開いてくださいました。このように保護者の皆さまと仲良くさせていただいていることは、必ず選手にも好影響をもたらしますし、なにより私の考えを知ってもらったり、選手たちが体育館では見せない素顔を知ることができたり、と互いにいいことだらけなんです。
最後のデザートに、お店の配慮でこんなものが出てきました。
全道出場に満足はしていません。先週の練習から全道で勝つためのメニューを加えています。ここから約1ヶ月、どこまで完成するかはわかりませんが、全道で旋風を吹かせるべく頑張っていきたいと思います。
さて、翌日の練習を終えた後、私は妻と二人で北見まで車を走らせました。北見には私の北見時代のバレー部の教え子が営んでいる料理屋があります。久々にそこに行って、おいしい料理を堪能したくなったのです。
新学期が始まって半年、今年の私は忙しすぎます。1年生の担任を持ち、初めてやる教科を担当し、3年生の進学講習もやらなきゃならないし。そしてバレー部の練習。ちょっと自分にご褒美をあげたくなったのです。
まあ、教え子とは近況を報告し合ったり、当時の連中の現在の様子を聞いたりと楽しい時間を過ごしました。驚いたのは、彼らの現在の年齢が当時の私の年齢を超えていたことです。年取ったなぁ…。
付け出しの写真です。
宣伝です。北見市の「寿司割烹 粋里」です。北見にお越しの際は、ぜひご利用ください。味は私が保証いたします。
大会報告 選手権地区予選会
第76回全日本バレーボール高等学校選手権大会北海道代表決定戦帯広地区予選会が、10月1日(日)に白樺学園高校体育館で行われました。この大会で三条は優勝し、11月15日(水)から北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で行われる全道大会の出場権を獲得することができました。
準決勝
三条2(25-12 25-23)0帯広工業
決勝
三条2(25-17 26-24)0白樺学園
大会前にチームで共有していた戦術は、「サーブで崩してブロックで仕留める」、いわゆる「サーブ&ブロック」をどれだけ出していけるか、ということでした。結果として準決勝も決勝も同じような内容となりました。第1セットはサーブ&ブロックが炸裂して一方的な展開となりました。狙い通り。しかし2セット目になると、とたんにサーブが甘くなり、後半にもつれた展開となってしまうのです。原因は、ただ一つ。「心が弱い」。まだまだメンタルを鍛える必要がある、ということです。
とはいえ、1年生が主体の若いチームです。優勝の瞬間は喜びを爆発させていました。それだけ「負けられない」というプレッシャーの中で戦っていた、ということなのでしょう。今後も地区においては「打倒三条」を掲げる他チームの標的になっていきます。そのプレッシャーをはねのけて勝ち続けなければなりません。メンタルもそうですが、技術や戦術面でも成長し、他チームの追随を許さない状況を作っていきたいと考えています。
1年生が主体のチーム、ということで、チームはまだまだ土台作りの段階です。その段階で優勝できている、ということは、それなりに土台が大きい、ということは言えると思います。土台が大きくなければ高い建物を建てることはできません。これから少しずつ建物を建てていく作業です。最終的な完成形はまだまだ先ですが、とりあえず春高の全道大会までにはここまで仕上げよう、という青写真は私の頭の中にはあります。全道でもちょっと注目されるチームにしていきたいと思います。
保護者をはじめ、一般の生徒などたくさんの応援をいただきました。ありがとうございます。会場が白樺、ということもあり白樺野球部のものすごい大声の応援があり、会場は騒然としていました。そういうなかで試合ができたことも経験としては大きかったのかな、と感じています。
春高全道に向けて、チーム一丸となって頑張っていきます。今後ともよろしくお願いいたします。